ミイダスは人材派遣・転職サービス大手のパーソルグループのひとつです。大手ならではの膨大なデータベースとノウハウが活かされた転職アプリで、ユーザーの市場価値を見いだし転職活動に繋げます。
しかし、一般的な転職サイトや転職エージェントとはサービス内容が大きく異なるため「ミイダスってどのようなサービス?」「転職活動に役立つの?」など気になっている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、ミイダスのメリットとデメリットを詳しく解説していきます。自分の市場価値を知りたい人や自己分析を進めたい人に役立つサービスですが、ユーザーによって向き不向きがあります。良い面と悪い面を知って、利用するかどうかを検討しましょう。
ミイダスのメリットとデメリット
ミイダスにはメリットもあればデメリットもあります。双方を比較して自分に合うかどうかを判断しましょう。
ミイダスのメリット
ミイダスのメリットは主に次の3つです。それぞれを詳しく見ていきましょう。
・受け身の転職活動ができる
・導入企業多数
・3つの診断を無料で受けられる
メリット1.受け身の転職活動ができる
ミイダスは一般的な転職サイトとは違い、自分で求人を探す必要がないサービスです。登録したユーザー情報に興味を持った企業が直接オファーを送ります。つまり、自分はオファーを待つだけなので、転職活動に割く時間を節約できるということです。忙しい人でも利用しやすいと言えるでしょう。
また、オファーを受け取った時点で書類選考は通過した扱いになり、面接が確約されるのも特徴です。履歴書や職務経歴書を応募企業ごとに準備する必要がありません。
メリット2.導入企業多数
2022年2月時点で327,000社(累計実績)がミイダスを利用しています。食品、薬品、通信、服飾、エンタメ、航空など、利用している企業の業種は多種多様です。
自分の経験やスキル、特性などが合致していれば、現職とは異なる業種の企業でも力を発揮でき、自分の可能性を広げられるでしょう。
また、初回の診断を受けた段階で表示される選考条件の一致する企業は4,000社以上、面接確約オファー数が1,000件を超えることもあります。経歴や年齢などで絞り込まれた上での数なので、先述の327,000社は累計実績ではありますが、リアルタイムの求人数も少ないことがわかります。
メリット3.3つの診断を無料で受けられる
ミイダスでは次の3つの診断を無料で受けられます。
- 市場価値診断
- コンピテンシー診断
- パーソナリティ診断
市場価値診断はユーザー登録前に利用できる診断です。70,000人の転職データから、自分の経歴やスキルと類似するユーザーの実績をもとに市場価値を算出します。また、選考条件に合致している企業数や面接確約オファー数、期待できる年収が表示されます。
コンピテンシー診断は、ビジネスマンとしての行動特性を分析する診断です。自分の強みだけでなく、ストレス要因や相性のよい上司、部下などの傾向までわかります。転職の軸を決める際に役立つでしょう。
パーソナリティ診断は、生まれ持った個性や心の状態の診断です。ビジネスマンとしての特性とは異なるため、本来の自分に合う働き方や力を発揮できる仕事の場面を分析するときに役立ちます。
これらの診断結果は企業側にも提供されるため、自分に合う企業からオファーがくる可能性を高められることがメリットです。
ミイダスのデメリット
ミイダスのデメリットは主に次の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
・市場価値の算出方法が不明
・転職サポートを受けられない
・オファーの質があまり良くない
デメリット1.市場価値の算出方法が不明
市場価値診断で提示される「類似ユーザーオファー年収実績(平均)」が現在の自分の年収とかけ離れた高さという声があります。
市場で評価される経験やスキルが現職の評価より本来は高い可能性はありますが、提示される想定年収はあくまで参考程度にしておきましょう。
7万人の転職データをもとに算出していることは示されていますが、具体的な算出方法は不透明だからです。
また、現職で培った経験やスキルを基礎として、より難易度の高い業務を遂行してもらうことを期待した年収が提示されている可能性もあります。
デメリット2.転職サポートを受けられない
ミイダスには転職エージェントとしての機能はないため、希望条件や強みの掘り下げといったカウンセリング、面接の日程調整、条件交渉などのコンサルタントによる転職サポートは受けられません。
面接確約オファーまでは受け身の転職活動ができますが、面接以降は自発的に行動する必要があります。
働き方や年収などの交渉も自分で行わなければならないため、転職の軸をしっかり持って挑みましょう。
デメリット3.オファーの質があまり良くない
ミイダスは経験やスキル、特性とマッチする企業からのオファーを待つサービスです。
逆に言えば、詳細な希望条件では求人を絞り込めないということでもあります。
オファーが経験やスキルを存分に発揮できる内容であっても、その他の条件が合わないケースが少なくないようです。
また、同じ企業からのオファーが多数送られるケースもあります。全く同じ内容とは限りませんが、その企業自体に興味がない場合、オファー通知の多さに疲れてしまうことがあるでしょう。